早見沙織さんのコンサート「早見沙織 1st Concert “Live Love Laugh”LIVE」に行ってきたお話とその感想

早見沙織さんのコンサート

早見沙織 1st Concert "Live Love Laugh"」の千葉公演と東京公演(千秋楽)に行ってきました。

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いつもの自分だったら「よかった」「楽しかった」で済ませてしまうところですが、それではあまりにも勿体ない!と感じたので、感想を書いてみようと思います。

僕は普段からラジオを聞いてたりイベントに参加していたりするわけではないので、熱心なファンの方からすると、「知っていて当たり前」みたいなこともわからない部分もありますが

あくまでコンサート初参加の人目線の感想ということで、勘弁してもらえると助かります。

ここでは記憶に新しい東京公演について触れます。

普段140字を超える文章なんて全く書かないので、乱れた文や誤字脱字には目をつぶってもらえるとありがたいです。

 

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【セットリスト】
01. NOTE
02. やさしい希望
03. 水槽
-MC-
04. ふりだし(新曲)
05. その声が地図になる
06. 雨の水平線(新曲)
07. あるゆらぐひ
08. レンダン
-MC-
09. secret(新曲)
10. ESCORT
11. EVE(新曲)
-MC-
12. 僕らのアンサー
13. where we are(新曲)
14. Installation
-MC-
15. LET'S TRY AGAIN
16. ブルーアワーに祈りを
-EC-
EN1. 星になって(新曲)
EN2. Installation(アコースティックver)
EN3. To years letter

 

<バンドメンバー>
Vocal:早見沙織

Bass:黒須克彦
Guitar:三沢崇篤
Piano:角脇 真
Drums:村田一弘
Manipulator:奥 大輔

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いやー、素晴らしかったです!

なにもかもが。

そして行けたことに感謝です。

早見さんの詞でよく出てくるフレーズを借りるならば、

「言葉などいらない」

とまさにそんな満足感です。

 

早見さんが歌ってる姿を見たのは

2年半以上前のシンデレラガールズ1stライブの「こいかぜ」が最初で最後で、

リリースイベントや大型のフェスなどへは行っておらず、

今回のコンサートが早見さんが個人名義で歌唱する姿を見るのは初めての機会だったので、

「歌が上手ってことは知ってるけど、どんな感じで歌い上げて下さるんだろう...」

とワクワクしていましたが、

想像以上に歌声に芯があって力強く、それでいて抜けがいいのでものすごい聞きやすかったです。

 

・曲とかセトリについて

「Live Love Laugh」に収録の11曲(時間の許す方はぜひ下の記事を読んでみてください)

akiba-souken.com

と新曲6曲と僕らのアンサーの計18曲。

最初はアルバムの曲だけで曲数足りるのかなとかひそかに思っていましたが...

新曲6曲はさすがに予想できなかったなぁ笑

6曲ある新曲でも

「雨の水平線」は思いがけず月の世界に迷い込んでしまった、みたいな情景が浮かんでくるような不思議なメロディで強く頭に残っているのですが

歌唱後のMCで「日常から離れて充電するようなひととき」をイメージした曲であると聞いて、なるほど...となりました。

そしてこの曲は「やさしい希望」がリリースされたころには曲としてはあったんだとか。

「secret」は大人っぽいなぁ、聞けば聞くほど好きになりそうな曲って感じで

「EVE」は歌ってる時の思わずこちらまで笑顔になりそうな楽しげな表情が印象的で

「where we are」は前向きになれたり自分は1人じゃないと感じられたりするような曲で元気をもらいました。

この4曲がとりわけ印象的でした。早くCDで聞きたいです。

アルバムに収録されてる曲だと

「レンダン」が一番印象に残っています。

実のところ、「Live Love Laugh」を初めて聞いたときからほとんどこの曲しか聞いていないと言ってもいいくらいにこの曲が好きです。

それは単純にこの曲そのものが好きだからというのもありますが、この曲は早見さんにしか歌えない、表現できない曲のように感じていて

それゆえ、早見さんの歌手としての魅力がたくさんつまった曲だと思うからです。

そういった背景もあって、この曲がこの日一番の楽しみでもありました。

赤の衣装に赤にライトアップされた舞台で

30秒くらいあったであろうか、アレンジされたイントロからの

歌い出しの「泣いてくれるのか~」の部分でそれまで客席に背を向けていた早見さんが会場に振り返るのですが

その時の一瞬の「凄み」というか「迫力」のようなものが今でも強く目に焼き付いています。

耳だけでなく目でも曲を感じることができる。あぁ、これがライブだなぁって。

その後も曲が終わるまで魅了されっぱなしでした。

また聞ける機会があるといいな。

この後に続く「secret」「ESCORT」「EVE」はジャズテイストでいずれも洒落た曲なのですが、

ブルーノートで披露したらものすごく雰囲気出るんだろうなぁと聞くたびに感じます。

アレンジもよかったです。

そして「ブルーアワーに祈りを」

アンコール前ラストの曲でしたが、それを感じさせないくらい伸びやかな歌声が印象的でした。

「支えることに 言葉いらない」の部分が本当に好き。

今回のコンサートを通して「好きな曲」から「特別な曲」になりました。

アンコール後に歌われた「Installation アコースティックver」

これまでのほかの曲とちがって、後列の自分でもはっきりくらい息継ぎの音が聞こえました。

鳥肌が立つと同時に、これが「歌手」なんだなぁって、

僕の知っている「声優の早見沙織さん」とは全く別の「歌手の早見沙織さん」の姿がそこにはありました。

本当に凄かったです。

最後にコンサートを締めくくった「To years letter」

この曲はコンサートで聞くまでは普段あまり聞いていなかった、

個人的には聞いていてもどこかぼんやりとしてしまう曲だったのですが

コンサートを通して「好きな曲」になった曲の1つです。

ライブで聞くと一つ一つの言葉が素直に耳に入ってくるのです。

まるで目の前で語りかけられてるかのように。

不思議です。こんなことってあるんですね。

 

・MCとかについて

3曲目と4曲目の間のMCで今回のコンサートの位置づけについての話がありました。

「アルバムの発売を記念してのコンサートではあるが、

アルバムは1つの完成形。

ライブはアルバムとはちがう魅力を

バンドメンバーの方々やお客さんと一緒に作っていくもの。」

というお話。

そういったお話もあったせいか、今回はバンドメンバーさんがいらっしゃることのありがたみを普段以上に感じました。

予想してなかったアレンジや演出があったりして、知ってる曲の知らなかった魅力を感じることができました。

要所要所のソロパートも鳥肌ものでしたし、何より歌声も映える。

間違いなくバンドメンバーさんもコンサートの主役の1人だったと思います。

自分はただ享受することしかできなかったわけですが、

曲が終わった後には一生懸命拍手をさせていただきました。

最後に早見さんが「今回の公演で、ライブとしての1つの完成形ができた。」と言っていたのを聞いて、その場にいられたことを含めて嬉しかったです。

あとは曲の最中とMCの間のギャップが面白かったです。

「EVE」のことを「熱が下がりそうな~」とか

「エコノミークラスになるから立ちましょう」とか

極めつけは、一旦捌けた黒須さんと村田さんを呼ぶ際に、

上手と下手を間違えてらしたところとか笑っちゃいました。

そんなこんなで、緊張感のあるコンサートであるにも関わらず

肩に力が入りすぎずリラックスしながら音楽を楽しむことができました。

 

・コンサートの雰囲気について

声優さんのライブでは珍しく、コールはゼロです。

ペンライトも「僕らのアンサー」や「Installation」で青色を振る人が半分いるかいないかという具合でそれ以外の曲では全く使いません。

そしてほとんどの曲では着席です。

あくまで曲を聞くことに集中したいと思っていたので、これ以上ない雰囲気でした。

1stコンサートということで「定番」の形というものはないこともあって

「水槽」のときのクラップとか、まだお客さん側にまばらな部分も見受けられましたが、

これは回数を重ねていくうちに解決されることかなぁと。

そんなことよりもこれはとりわけ「雨の水平線」や「ブルーアワーに祈りを」のときに感じたのですが

早見さんが歌うと会場全体がその歌声に支配され、

お客さんも歌声を聞くこと以外のことを忘れてしまったと思えるくらいに夢中な

そんな雰囲気になっていました。

たったの1コーラスで。

けれども、歌い終わるとそこには僕がアルバム「Live Love Laugh」を通して

一番強く感じた「優しさ」が満ちているんです。

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このアルバムはコンセプトなしで作られた、ということもあって

余計な解釈やこじつけはいらない、と思ってリリース当初から聞いていましたが

疲れた心の隙間にそっと入り込んでくれるような、

そんな心に寄り添って私たちにまた前を見ようと、笑おうと、思わさせてくれるような、

「優しさ」を僕はこの1枚から受け取りました。

だから、普段声優さんの曲を聞かない人たちにもぜひ手に取ってもらって

心をあたためてもらいたいと感じる、そんな1枚です。

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こんなコンサート初めてでした。

 

・最後に

今回のコンサートは1stコンサートであったにも関わらず、

質も量も熱もこれ以上は望めないと言えるくらいの完成度でした。

そんな中でもとりわけ印象に残ったのが、

「星になって」に見る、新たな表現を「探求」する姿です。

未完成とのことですが、素晴らしい弾き語りでした。

2ndコンサートはいつか行われることと思いますが、

きっとさらにものすごいものが見れるんじゃないかと

高い完成度の中でありながらも、そう思えるような期待感を抱かずにはいられませんでした。

贅沢を言うなら、ストリングス、アコーディオンなんかも併せて聞いてみたいなぁ。

あとバックコーラスとかも。

でも本当にこんな終わった後に満たされたコンサートは久々で、

行ってよかったなぁと、行けてよかったなぁとしみじみ感じています。

早見さんやバックバンドのメンバーさんや関係者さんにありがとうを伝えたいです。

マニピュレーターの奥さんにも拍手したかったなぁ。。。

 

しかし本当にあっという間でした。

あっという間すぎて終演後に、手帳に書き記しておいた市川公演のセットリストの曲を指でなぞって確かめたのですが

確かに全曲やっていて、「本当に終わってしまったんだ」というのとそれだけ「夢中になれた」のだと実感しました。

 

p.s.

ミニアルバムの詳細が公開されましたね!

ALBUM -早見沙織 Warner Bros. Home Entertainment Official Website-

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【CD収録内容】 

※全バージョン共通
ツアー用新曲(スタジオレコーディング音源)
1. ふりだし
  作詞:早見沙織/作曲:ヤナガワタカオ/編曲:渡辺拓也
2. 雨の水平線
  作詞:早見沙織/作曲:早見沙織矢吹香那/編曲:前口 渉
3. Secret
  作詞・作曲:川崎里実/編曲:大久保 薫
4. eve
  作詞・作曲:矢吹香那/編曲:前口 渉

 

【特典Blu-ray/DVD収録内容】

※<CD+Blu-ray盤><CD+DVD盤>共通

早見沙織 1st Concert “Live Love Laugh”LIVE
2016.10.29/市川市文化会館の模様を収録したライブ映像

1. Overture –Live Love Laugh-
2. NOTE
3. やさしい希望
4. 水槽
5. MC1
6. ふりだし
7. その声が地図になる
8. 雨の水平線
9. あるゆらぐひ
10.HAYAMInst.
11.レンダン
12.MC2
13.Secret
14.ESCORT
15.eve
16.MC3
17.僕らのアンサー
18.where we are
19.Installation
20.MC4
21.LET'S TRY AGAIN
22.ブルーアワーに祈りを
23.MC5
24.星になって –ENCORE-
25.MC6
26.To years letter –ENCORE-

【特典CD収録内容】
[LIVE CD(2Discs)]
早見沙織 1st Concert “Live Love Laugh”LIVE
2016.11.3/品川ステラボールの模様を収録したライブ音源

[Disc A]
1. Overture –Live Love Laugh-
2. NOTE
3. やさしい希望
4. 水槽
5. ふりだし
6. その声が地図になる
7. 雨の水平線
8. あるゆらぐひ
9. HAYAMInst.
10. レンダン

[Disc B]
1. Secret
2. ESCORT
3. eve
4. 僕らのアンサー
5. where we are
6. Installation
7. LET'S TRY AGAIN
8. ブルーアワーに祈りを
9.星になって –ENCORE-
10.Installation(Acoustic) -ENCORE-
11.To years letter –ENCORE-
※ライブCDは楽曲のみを収録

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「Installation」のアコースティックverが音源化されるのは嬉しいですね。

ただCDに「僕らのアンサー」「where we are」は収録されないのがちょっぴり気になります。

何かしらの意図や事情があるのでしょう。

「星になって」は「未完成」だから完成形になる日を待ちつつ

音源化されるまではライブ音源で補完かな。

また、作曲編曲家陣に「神のみぞ知るセカイ」シリーズ等でなじみの深い渡辺拓也さんと、

個人的に大好きな「がっこうぐらし!」のキャラクターソングを手掛けられているヤナガワタカオさんを新たに迎えての1枚ということで今後の展開が非常に楽しみです。

 

終わりです。

思ったことや感じたことを言葉にするって難しい。